乳癌に罹患するリスクは年齢と共に増加する。九十歳の女性の場合、その年齢までに乳癌に罹患した人の比率は12.5%であり8人に1人は罹患していることになる。これは女性の癌の中では胃癌を越え、現在1位である。また、今後も増えていくと考えられている。男性も乳癌に罹患することがあるが、発生確率は1000人に1人といわれており、成人女性と比較しても100分の1程度である(sex and illness) 。このリスクは色々異なった要因で変わってくる。家系によっては、乳癌は遺伝的家系的なリスクが強い家系が存在する。人種によっては乳癌リスクの高いグループが存在し、アジア系に比べてヨーロッパ系とアフリカ系は乳癌リスクが高い(breastcancer.org参照)。
他の明確になっているリスク要因としては以下の通り。いずれもエストロゲンの長期並びに過剰状態を反映している。
妊娠・出産歴がない。
第一子の後。
母乳を与えない。
初経年齢(月経が始まった年齢)が低い。
閉経年齢が高い。
ホルモン療法(エストロゲン製剤、ピル等)を受けている。
女性化乳房(男性の場合)。
喫煙については、日本人を対象とした研究(JPHC研究)では、閉経前の喫煙女性の乳癌リスクは、非喫煙者より3.9倍、受動喫煙だけなら2.6倍高くなる。閉経後の女性ではリスクの上昇はみられていない。
年齢と共に乳癌の発生する確率は高まるが、若年齢で発生した乳癌は活動的である傾向が存在する。乳癌の一種の炎症性乳癌 (Inflammatory Breast Cancer) は特に活動的で、若い女性に偏って発生し、初診時のステージがIIIbまたはIVであることが多い。この癌は他とは変わっていて、乳癌のしこりが無いこともしばしば見受けられ、マンモグラフィーや超音波検査で発見することが出来ない。乳腺炎 (Mastitis) のような乳房の炎症が症状として現れる。
提供: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
乳がんという病気は女性にとっては、きってもきれない病気ですよね。
でも乳がんは発見しやすく、生存率もほかのがんよりいいんですよね。
がんを防いだり早期発見するには検診が必要ですね。
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